LDL分解のrank-one更新の導出

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はじめに

n×n行列AのLDL分解の計算量はO(n3)であるが、Aの分解が既に得られているとき、A+\bmx\bmxの分解をO(n2)の計算量で求めることができる。本記事ではこの方法を導出する。

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Cholesky分解のrank-one updateの導出

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はじめに

n×n行列AのCholesky分解の計算量はO(n3)であるが、Aの分解が既に得られているとき、A+\bmx\bmxの分解をO(n2)の計算量で求めることができる。本記事ではこの方法を導出する。

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過去サンプルのDFTの再帰的計算

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はじめに

信号処理に於いて、時刻 n 毎に直近 N 個のサンプルの(時間的に逆向きの)DFTを計算したい状況がある。例えばDCTによる近似的な直交変換 LMS (Least Mean Square) アルゴリズムがそうである。その際に毎度 N 点FFTを実行すると毎時刻 O(NlogN) の計算量となる。しかし実は漸化式を用いてこれを回避し、毎度 O(N) の計算量とする方法がある([1] p65)。本記事ではこれについて述べ、Mathematicaによる数値例を載せる。

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GaussianノイズのDTFT

はじめに

工学の分野でしばしば登場するノイズのモデルとして white Gaussian noise があるが、 white である(エネルギー・スペクトラム密度が平坦である)理由を筆者は今まで考えたことが無かった。今更ながら気になったので考察する。正規分布する複素数サンプル時系列データの DTFT (離散時間 Fourier 変換)のエネルギー・スペクトラム密度が確率変数であり、分布が周波数に依らず一定であることを導出した後、数値実験の結果を載せる。

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