はじめに
今読んでいる無線通信工学の本のOFDMの項に差し掛かった。巡回行列がDFT行列で対角化されることが証明無しに用いられたので、導出してみた。
“巡回行列の固有値分解” の続きを読む主に計算機と数学の覚書
工学の分野でしばしば登場するノイズのモデルとして white Gaussian noise があるが、 white である(パワー・スペクトラムが平坦である)理由を筆者は今まで考えたことが無かった。今更ながら気になったので考察する。正規分布する複素数サンプル時系列データの DTFT (離散時間 Fourier 変換)のパワー・スペクトラムが確率変数であり、分布が周波数に依らず一定であることを導出した後、数値実験の結果を載せる。
“GaussianノイズのDTFT” の続きを読むLagrangeの補間多項式の1点の値を求めるのに特化した手法として「Nevilleのアルゴリズム」がある。本記事ではその妥当性を確認し、Mathematicaで実験してみる。
“Nevilleのアルゴリズム” の続きを読む無線工学では、電源が駆動する電流分布を所与のものとして、それが生じる電磁界を求めたい状況がよくある。例えばアンテナが放射する電磁界を求める状況がこれに当たる。この記事では電流のフェーザ(phasor)が与えられたときに、それを用いて電界と磁界のphasorを表す式を導出する。
“正弦的に時間変化する電磁界とMaxwell方程式” の続きを読む