はじめに
レート変換に於いて Noble Identity と呼ばれるよく知られたブロック図の等価変換がある。これについて考えたことをメモしておく。
“Noble Identity” の続きを読む主に計算機と数学の覚書
ADC のノイズにより、下位の数ビットはノイズが占めているときがある。先日、ADCの有効ビット数を求める必要に迫られたので、自分なりに理解したことをメモしておく。本書では、Noise Spectral Density (NSD) が dBFS の単位でデータ・シート等から入手できる場合に、指定した帯域に含まれるノイズの総量が占める下位のビット数を計算する方法を示す。
“ADC のノイズが占める下位ビットの幅を求める方法” の続きを読むプログラミング言語に依らず役立つ命名規則の tips について、時々必要になるが、その時には多分忘れているであろう知識を書き残しておく。
複数の形容詞が連続して名詞を修飾するとき、順番に悩むことがある。例えば running_lower_priority_tasks
と lower_priority_running_tasks
のどちらが適切だろうか? running と lower_priority のどちらが先か、意味的にはどちらでもよい。設計資料やコードの中で一貫性を保てるか否か最も重要である。何らかのルールが無ければすぐに発散する。私が採用するルールは下記である:
「性質の移ろい易さが昇順または降順となるように命名する」
まず、task が task であることはインスタンスの存在期間中変化しない。次に、 running か否かという性質と priority の変化し易さを比較する。ここでは running の方が変化し易いとする。このとき、順番は running → lower priority → task またはその逆順の二択となるが、変数名としては前者が自然であろう。結局、適切な名称は running_lower_priority_task
となる。