はじめに
平行 2 線式線路や同軸ケーブルの特性インピーダンスの公式を導出する過程で、直線状に分布した電荷が線路の微小な長さの区間に作る電界を求めることになる。その際、線路が十分に長いので、電界のうち線路に平行な成分は垂直な成分に比べて十分に小さく無視できると仮定する。本記事ではこの近似がどの程度信頼できるのかを、計算してイメージを掴んでみる。
“線状電荷が作る電界” の続きを読む主に計算機と数学の覚書
平行 2 線式線路や同軸ケーブルの特性インピーダンスの公式を導出する過程で、直線状に分布した電荷が線路の微小な長さの区間に作る電界を求めることになる。その際、線路が十分に長いので、電界のうち線路に平行な成分は垂直な成分に比べて十分に小さく無視できると仮定する。本記事ではこの近似がどの程度信頼できるのかを、計算してイメージを掴んでみる。
“線状電荷が作る電界” の続きを読む通信分野に於いてシンボル間干渉が起こらないための必要十分条件として Nyquist ISI 基準が知られている。Wikipedia の記事では一方向の証明のみが記されている。本記事では逆方向の証明を与える。
“Nyquist ISI 基準” の続きを読む位相変調による通信の目的で設計された回路に於いて、シンボル周期と同じ時間間隔で同じ大きさのパルスを Raised-Cosine フィルタに入力し続けると出力は一定の値になる。直感的には Raised-Cosine フィルタのインパルス応答が見えるように思えるが、そうはならない。本記事ではそのことを一般の帯域制限信号について証明する。
“帯域制限された信号が一定時間間隔で無限に配置されると定数になる” の続きを読む