Kalman-filterをはじめとする、逐次的な2乗誤差最小化に基づくリアルタイム信号処理では、損失関数を構成する2次形式の基になる行列の逆行列を高速で求める必要がある。そのような状況で頼りになるSherman-Morrisonの公式を導出する。Woodburyの公式の特別な場合として片付けられるのが一般的だが、本記事ではJordan分解を用いて導出してみる。
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補題1(行列式の中身のサイズ変更)
主張
導出
とすると
一方で
補題2(Sherman-Morrisonの公式の特別な場合)
主張
導出
よって
Sherman-Morrisonの公式
主張
導出